平成28年2月1日(月)西鉄グランドホテルにて、「2016フーバ着物の集い」を開催いたしました。
開演にあたり、井手口理事長が、九州・山口の各県よりお越しいただいた方々へのお礼と、「着付けの勉強をさらに頑張っていただき、日本の伝統文化をみなさんの手で守っていただきたい」とご挨拶いたしました。
今年は第1部のゲストに、日本髪研究の第一人者である滋賀県美容組合の玄田宗七理事長をお招きし、「時代を彩る古典髪の造形美」と題して髪結いを披露していただきました。
ステージ上では最初に、江戸時代中期、遊女の勝山が結いはじめ、後に一般女性にも広まったと言われる「勝山髷」を、続いて、江戸時代後期に町屋の若奥様などに好まれていた「先笄」を結い上げていただきました。時代背景も交えたお話でより理解が深まり、参加者は皆真剣な様子で見入っていました。
フィナーレでは、時代・年齢・身分によって髪型の異なる8名のモデルが登場。今ではひとくくりに呼ばれることも多い「日本髪」も大変奥が深く、また、髪型はいつの世も時代を映す鏡であることを改めて感じることができました。ショーの最後は、京都よりお越しいただいた二人の舞妓さんが艶やかな舞を披露し、会に彩りを添えました。
第2部は、数少ない女性津軽三味線ユニットとして今注目の「あんみ通」によるスペシャルライブ。三味線の定番曲から、よく知られている楽曲を津軽三味線で大胆にアレンジしたものまで、幅広く聴かせていただきました。時には、観客も手拍子や声援で参加し、一体となって曲を盛り上げるなど、楽しいステージとなりました。
ショーの合間には参加者同士で記念撮影を楽しむ様子があちらこちらで見受けられました。着物を着る機会が少なくなっていく中、着物の良さを再認識できる一日として定着しつつあります。今回も昨年を上回る478名の方にご参加いただき、盛会のうちに終了しました。
滋賀県美容業生活衛生同業組合理事長
全日本美容講師会創作委員
「おうみの名工」受賞
NPO法人 日本古典結髪研究会 他主催
京都美容文化クラブ会員
日本髪の技術伝達のため全国各地で精力的に活動。
数少ない女性津軽三味線ユニットとして、そのユニークな展開に熱い注目を集めている<あんみ通>。安仲由佳と金田一公美により結成。昨年15周年を迎えた。親しみ易く味わい深いサウンド、邦楽や伝統芸能の枠を軽々と超えるフットワークで、世代や国境を問わず大好評。2011年、フランス・パリのギメ美術館でのコンサートを成功させるなど、全国各地でのコンサートはもとより、首相官邸晩餐会における演奏から、TVCM、映画音楽、学校公演まで幅広く活動中。
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